塗装機器/液圧機器

• 被塗装物の形状が違ったものが多ければ、自動化は難しく手動による塗装が主体となります。
• 被塗装物が同じ形状で多量にあれば、自動化ラインでは、ロボット・レシプロケータに自動ガンを搭載した塗装、また、自動ガンを左右・円弧運動させる等の特殊自動塗装が考えられます。

• 金属であれば効率的な静電塗装、木工等非金属であれば飛散の少ないスプレーガン等の塗装方法の選択が必要です。
• 小物部品・自動車補修・玩具・等であれば小型スプレーガン、大物塗装・車輌・ライン塗装であれば大型スプレーガン、橋梁・ガードレール等美観よりも防錆が目的であれば、エアレス塗装、粉体静電塗装を選択します。

• 少量塗装、色替えの頻度が多い時には、カップを使用する重力式が便利です。
• 少量塗装、中量塗装で色替えが多い場合、コンテナを使用する吸上式が便利です。
• 同色を多量に使う自動塗装・コンベアライン塗装などでは、ペイントポンプ及び加圧タンクを使う圧送式が便利です。

[ 塗料ノズル口径と空気キャップの選定 ]

• 上塗り(仕上げ)塗装などでは、特に微粒化された塗料粒子が求められるますので、塗料噴出量に対して空気量の多い形式を選ぶ必要があります。特にメタリック塗装には、空気量の多いスプレーガンが必要です。

[ 塗料の粘度と塗料ノズル口径の選定 ]

• 塗料粘度によりノズル口径を選定する必要があります。一般的には塗料粘度が低い場合には小口径粘度が高い場合には大口径ノズルを選びます。
• 塗料の粘度(アネスト岩田カップ/NK-2)

• 低粘度(15秒以下)0.8〜1.5Φmm
• 中粘度(15〜25秒)1.3〜2.0Φmm
• 高粘度(25〜35秒)2.0〜2.5Φmm

コンプレッサは、0.75kW(1PS)当り約100L/minの空気量が得られます。スプレーガンの空気量より、2〜3割大きめのコンプレッサをご用意下さい。

オイルフリーコンプレッサは圧縮工程で潤滑油を使用していませんが、大気中の水分・油分や塵埃、配管の錆等で微量な不純物が含まれて居ります、このまま使用しますと、剥離やハジキ等の塗装不良を発生させることがあります。
このようなトラブルを回避するためには、ご使用になる条件(圧力・流量・温度・環境・電源)を充分確認の上適正な機器を選定し設置して下さい。

スプレーガンは取扱説明書に表示されている所定の圧力で使用して、初めて充分な性能を発揮します。
エアー減圧弁またはエアートランスホーマを必ず作業者の近くに取り付け、クリーンなエアーを所定の圧力に調整した上でお使い下さい。