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塗装システム/塗装ブース・乾燥炉

私達 海南は、塗装・搬送・自動化での省エネ・省人化の観点から、長年の経験に基づき、各種塗装機器の環境改善と合せて、総合的な問題解決にご提案いたします。

塗装機器

塗装システムの方式

ロボットスピンドル塗装システム

[ 1. 塗装する対象ワークはなにか ]

  • 家電関係:携帯電話、パソコン筐体、リモコンスイッチ
  • 自動車部品関係:ドアハンドル、その他小物部品量産品

[ 2. 塗装方法 ]

  • 塗装ロボットと高機能自動スプレーガンを使用し、コンベアの移動に正確に追従し必要な部分のみを狙って塗装をします。
  • スピンドル自動機の生産性はそのままに高い塗着効率を実現し、塗料消費量を削減、ワーク変更時の段取り替え時間を短縮、複雑形状ワークにも適用可能です。

ツインスピン塗装システム

[ 1. 塗装する対象ワークはなにか ]

  • ロボットスピンドル塗装システム対象ワークと同様です。

[ 2. 塗装方法 ]

  • 連続式のコンベアではなく、搬送用コンベアと塗装作業を分離することで、ゴミ・ブツの最大原因であるコンベアの汚れを大幅に削減することが可能です。結果として歩留率の向上にに大きく貢献します。
  • 1つのテーブルに2つのドラム治具を回転させながら塗装することで、サイクルタイムの短縮と塗料使用量の削減に大きく貢献します。

小物部品専用塗装ライン

[ 1. 塗装する対象ワークはなにか ]

  • メータパネル、エアコンパネル、コンソールボックス、ドアトリム、ダッシュボード等

[ 2. 塗装方法 ]

  • 塗装〜乾燥まで省スペースで纏められます。例として設置スペースは:L6500xW3500xH4000mm. 塗装ブース1台に対して、塗装ロボットに搬送コンベヤを取り付け、後方に作業者を置きワークの装着と脱着の作業を行います。脱着後、乾燥炉コンベヤに載せて一定の乾燥時間をキープします。乾燥炉は平面で流しますと場所を必要としますので、ゴンドラのように上部に上って行くのが特徴です。

薄型筐体塗装システム

[ 1. 塗装する対象ワークはなにか ]

  • 薄くて平面的な筐体被塗物あれば、樹脂・金属でも可能です。

[ 2. 塗装方法 ]

  • V型コンベアを使用し、回転霧化塗装機と塗装ロボットの特徴を最大限に生かした塗装システム。V型コンベアのテーブルは耐荷重60kgでマスク治具の搭載が可能です。
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塗装ロボット

塗装ロボット

  • 小型から大型まで被塗物と生産方式に合せた高速性・高精度を実現します。
  • パソコン画面上でロボット動作を遠隔表示、ティーチング作業を大幅に短縮します。
  • 床置、壁掛け、天上吊と自由なレイアウトで省スペースが可能です。
  • 塗装機器とのマッチングを図り、塗装の諸条件を入力することで最適に制御し、塗装品質を向上します。
  • ロボットだけでなく、搬送装置・塗装の条件により、大きく生産性に差が出ます。総合的なエンジニアリングが必要となります。

塗装ブース

塗装ブースの一般的知識

[ 1. 塗装ブースの関連法規 ]

  • 労働安全衛生法、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、下水道法、騒音規制法、消防法、廃棄物処理法

[ 2. 塗装ブースの法的位置付け ]

  • 有機溶剤中毒予防規則第5条、第1種有機溶剤等又は、第2種有機溶剤に係る設備・屋内作業場において第1・2種の有機溶剤を使用する場合、蒸気の発生源を密封する設備、局所排気装置又は、プッシュプル型換気装置を設置しなければなりません。

[ 3. 局所排気装置の性能条件(有機溶剤中毒予防規則 第16条) ]

形式

制御風速

備考

捕捉

囲い式フード

0.4m/S以上

フード開口面の最小風速

ワークはフード内
作業者はフード外

外付け式フード 側方吸引式 0.5m/S以上 フード開口面から最も離れた作業位置の最小風速 ワークと作業者は
フード外
下方吸引式 0.5m/S以上
上方吸引式 1.0m/S以上
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塗装ブースの種類と特徴

VBベンチュリーブース

VBベンチュリーブース

[ 1. 特徴 ]

  • 塗料ミストの屋外飛散を大幅に抑制し近隣住宅などへの環境配慮を必要とするところに、すぐれた捕集効率を発揮します。
  • 湿式ブースであり、水を使用し空気と塗料ミストを排気ファンで渦巻室へ高速吸引されて、遠心力で塗料ミストは水膜に衝突し捕集されます。
  • 捕集効率はメラミン塗料で97%、ラッカープライマ塗料で96%です。
  • 騒音値が乾式ブースから比較しますと高く、定期的な水槽の水の交換が必要であり、下水に流すことが出来ず廃棄物処理が必要となります。

BBバッフルブース

BBバッフルブース

[ 1. 特徴 ]

  • 水を使用しないため、凍結の心配がなく工場の2階など排水処理や配管のしづらい場所に適しています。
  • 乾式ブースであり、塗料ミストは捕集効率を高める特殊加工をしたバッフル板に衝突させ捕集する1次フィルターと捕集できなかった塗料ミストを2次フィルターで塗料ミストをろ過捕集します。
  • 捕集効率はメラミン塗料で96%、ラッカープライマ塗料で92%以上です。
  • 塗料の中でボイル油・アマニ油・酸化重合塗料等自然発火の危険性がある塗料は使用出来ません。また、フィルターの処理は産業廃棄物として処理が必要となります。

その他の特殊ブース

[ 1. VB+水洗ブース ]

  • ベンチュリーブースに水流板式の水洗ブースを加えることで、更にブースの汚れと捕集効率を高めるライン用のブースとして最適。また、メンテナンスを後部にすることで、ラインが稼動中でも清掃が可能です。

[ 2. ブース+給気 ]

  • ブース単体では、排気だけとなり塗装室内が負圧となるためゴミ・ホコリをブース内に運んでしまいます。そのため同程度の風量を入れることで、給排気のバランスを取る必要があります。その場合には乱流を起こさないように調整装置が必要です。また、精密塗装においては、加温・加湿が必要な場合もありますが、非常に高価となります。

[ 3. その他 ]

  • 塗装ブース内は火災上の危険箇所として防爆タイプの電装関係が必要とします。
  • 湿式ブースではスラッジ処理を自動的に行う、水の自動給水、水の中に溶け込んだ塗料を分離し捕集しやすくする各種システム、そしてブース処理剤等でブース管理を行います。
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乾燥炉

乾燥炉の一般的知識

[ 1. 乾燥炉の関連法規 ]

  • 労働安全衛生法・消防法に基づくて届出・点検が義務付けられて居ります。年に1回定期的に自主検査を行い3年間保存が必要です。使用する時、乾燥設備作業主任者を置く必要とLPGガスボンベを300kg以上保管する場合は、所轄の消防署への届出が必要です。

[ 2 ]

  • 塗装された製品・部品を加温・加熱することにより、塗膜の硬化を図る装置が乾燥炉です。したがって塗料のタイプにより乾燥温度、乾燥時間が決定されます。

[ 3 ]

  • 乾燥炉はトロリーコンベヤーラインの塗装後山型乾燥炉の熱風循環式とバッチ式金庫型炉に分類できます。熱源としても一般的なLPGガス(都市ガス)・電気で、特殊として石油、低温タイプ時の蒸気が上げられます。また、電気式でも平面的ラインでは、遠赤外線、赤外線、紫外線、等の輻射熱で乾燥させる方式もあります。

乾燥炉の特徴

[ 1. 金庫型乾燥炉 ]

  • 炉内に被塗物を台車に乗せて運んだり、棚を設けて何段かの棚を利用して乾燥するタイプで出入り口が一箇所か、出入り口が2ヶ所のトンネル式の場合があります。
  • 熱源も小型炉であれば、電気ヒーターを利用し循環する構造ですが、大きく高温なると燃費の関係でLPGを利用します。また、燃焼させたガスをそのまま炉内に送り込む直接加熱タイプが多く、時にはクリーンな熱風を間接的に循環させる場合があります。
  • 小物金属部品、車両用部品、プラスチック部品、等の手吹き塗装後の乾燥に多く利用されております。

[ 2. ライン用乾燥炉 ]

  • 大きな被塗装物が量的にも多いときには、自動塗装後の連続乾燥として、トロリーコンベアー式では山型炉で熱風を逃がさない構造とした設計が必要となります。
  • 各種ランプ式で輻射熱を利用した場合は、熱風が強くないため平面でも熱ロスは少なく済みます。ただ、被塗物に合せて乾燥炉を作りますので、ほとんどが特殊仕様としての設計になります。
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